●スキー板の手入れ

大津スキースポーツ少年団

2013年12月16日 23:00

■シーズン中のスキー手入れ
【ワックスの目的】
スキーの滑走性を高めるとともに滑走面の酸化防止の為にワックスがけを行います。

【ワックスの選び方】
・初心者の方は簡易ワックス(初級編)をお勧めします。
・レースで上位を目指す選手(上級者)は持続性及び滑走性の高いホットワックス(上級編)をお勧めします。

■簡易ワックスとホットワックスについて
【初級編:簡易ワックス】
ホットワクシングはちょっと面倒だというかたは簡易ワックスがオススメ!
簡易ワックスの持続性はホットワックスにくらべ短いのでスキー場に持参してまめに塗りなおされることをオススメします。
 (ワックスの塗り方)
 1.滑走終了後のスキー板・ビンディングについている雪や水はよく拭いておく。
 2.作業台に板を固定する。ブレーキはスキーバンド・輪ゴム等で固定しておく。
  ※テーブルやスキーバイスがない場合、部屋の角に立てかける
 3.滑走面の汚れをリムーバーもしくはブラシで綺麗に取り除く
  ※滑走面の汚れ落としはリムーバーかブラッシングかどちらかで大丈夫です。
  ※ブラシで滑走面の汚れを落とし、ぬれぶきんなどで軽くふき取ります。
   ブラシはトップからテールへ向かってかけます。
 4.簡易ワックスを滑走面に塗ります。
  ※液体・ペーストの簡易ワックスは付属のスポンジで、固形の簡易ワックスの場合はコルクでのばします。
 5.滑走面に残ったワックスをブラシで取り除く。
  ※ナイロンブラシで滑走面に残った余分なワックスを取り除く。

 (簡易ワックスセット)
 ・液体・ペーストの簡易ワックスセット
 
 ・固形の簡易ワックスセット
 

【上級編:ホットワクシング】
ホットワックスは雪温等によりワックスの種類も異なりますので、詳しくは指導員へご相談ください。
なお、ホットワクシングだけではなく、エッジの手入れも行うことをお勧めします。(アイスバーン等で発揮)
 1.滑走終了後のスキー板・ビンディングについている雪や水はよく拭いておく。
 2.作業台に板を固定する。ブレーキはスキーバンド・輪ゴム等で固定しておく。
  
 3.滑走面の汚れをリムーバーもしくはブラシで綺麗に取り除く
  ※滑走面の汚れ落としはリムーバーかブラッシングかどちらかで大丈夫です。両方する必要はありません。
  ※ベースワックスで汚れを取る方法も問題ありません。
  
 4.アイロンで固形ワックスを溶かし、板の滑走面にたらします。
  
 5.アイロンにワクシングペーパーを貼り、その上から固形ワックスをワクシングペーパーに染み込ませます。
  
 6.滑走面にたらしたワックスをアイロンでしっかりのばして塗ります。
  ※スキー板に直接アイロンを当てると熱で痛めてしまうので必ずワクシングペーパーを使用して下さい。
  ※同じ箇所に長くアイロンを当てると滑走面を痛めます。アイロンは絶えず動かしてください。
  ※アイロンの温度はワックスが溶けるぐらいで。あまり高温にしなくても大丈夫です。
 7.ワックスが常温で固まるまで置いておく。ワックスを滑走面に浸透させる。
  ※寒い場所で急激に冷やさない!
 8.スクレーパーでワックスを取り除く。
  ※スクレーパーは板のトップからテールへ向かってかけます。
  ※ワックスは板に浸透させるため、板の表面に残っているワックスはすべて取り除きます。
  
 9.滑走面に残ったワックスをブラシで取り除く。
  ※ナイロンブラシで滑走面に残ったワックスを取り除く
  
  ※次に馬毛ブラシで滑走面にブラシがけをして仕上げます。

 (ワックスの種類)
 ・ベースワックス(BASE WAX):滑走WAXの下地。汚れ落とし、シーズン終了後の保管用としても使用。
 ・滑走ワックス(TOP WAX):フッ素が配合され高い滑走性が生まれます
 ・フッ素ワックス:スタートワックスとして使用(滑走WAXと比べフッ素配合率が高い)

■シーズン始めのスキー板の準備
 滑走前には保管していたスキー板の滑走面のワックスをはがして下さい。


■シーズン終了後のスキーお手入れ・保管方法
シーズンが終わった後のスキーはチューンナップショップにお持ち頂くのが一番ですが、 ご自身でホットワクシングをされたり、あまり手間をかけたくない方は簡易ワックスを塗っておくという方法もあります。
 1.滑走面とエッジをワックスで保護しておくこと!
 2.湿気のある場所に保存しないこと!

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